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ICARUSという宇宙関係の国際誌から、学生の國増君による研究(月面試料をデジタル化して氷をモデル化し、氷の含有率と弾性波速度の関係を構築)が発表されました。

2023.08.05

Research

月面で氷を探査する手法の一つに地震探査手法があります。しかし、地震探査手法で得られる結果は弾性波速度であり、氷の含有量を弾性波速度から推定する必要があります。前のニュースで記載したLASPを用いた弾性波探査(https://tsuji-lab.jp/news/news-2331/)やアポロ14号データの解析(https://tsuji-lab.jp/news/news-2421/)でも、Outputは弾性波速度です。そこでデジタル岩石物理というコンセプトを用いて、デジタル化された月面試料に人工的に氷を発生させ、氷の含有量と弾性波速度の関係を調べました。このデータは将来の月探査で利用できると思っています。

Free (by 31 August) https://authors.elsevier.com/a/1hWmk4L-YizgC

https://doi.org/10.1016/j.icarus.2023.115725

月面試料のデジタル岩石に氷をモデル化した結果。この弾性波速度を計測することにも成功しました。